┏━━━━━━━━━ 辞 書 編 ━━━━━━━━━┓      ┃ ┃      ┃ 数 字 ┃      ┃ ┃      ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■68000,68020,68030 モトローラによる16/32ビットCPU。かつてはモトローラCPUファンが インテル製のCPUを「制御チップ上がり」と馬鹿にしたものだが,現在では これらモトローラ製CPUは,パソコン用CPUとしてのシェアを年々縮小し, 優れた制御チップとして活躍している。ここから導き出される教訓は,「制御 チップだからといって,ほめる必要もなければ,けなす必要もない」というこ とくらいか。 (付記:と書いて2年たった。現在ではIBMとモトローラとアップルコンピ ュータの共同開発によるCPU「PowerPC」が,インテルのPentiumより速 いんじゃないかということで大きな話題になっている。シェアについては,今 後次第といった感じだ。) ■6809 モトローラ社による究極の(と呼ばれた)8ビットCPU。FM-8/7/77/ AV/11シリーズ等で活用された。6809に準備されたマイクロウェア社のOS- 9は,8ビット機用のOSでありながら,マルチユーザー/マルチタスクなど, UNIXライクな環境を実現していたが,最近では世界中が16/32ビットCP U用のシングルユーザー,疑似マルチタスクが精一杯のMS-Windowsに大騒 ぎしている。・・・・コンピュータ業界というものが,一見先進的に見せながら, 実はアメリカザリガニのように常に後ろ向きに歩んでいることの証拠の1つ。 ■8008,8080,8086,8088,80186,80286・・・・ いずれもインテル社のCPU。ハチマルマルハチ,ハチマルハチマル,ハチ マルハチロク・・・・等々と読む。 (付記:その後開発された,順番でいえば「80586」にあたるCPUは,Pent ium(ペンティアム)と呼ばれる。名称が数字でなくなったのは,AMDやCy rix社によるインテル互換CPUが乱立する中,商標問題がからんでいる,ら しい。) ■98 NECが発売しているパソコンシリーズ。PC-9801ナンタラカンタラ,と いうシリーズと,PC-98ナンタラカンタラというシリーズと,さらにPC-H 98ナンタラカンタラというシリーズがある。しかし,もし98シリーズの購入を 検討するなら,その際は,「一太郎が動作するかどうか」と,それからもう1 つ「身近な98ユーザーと同じメディア(5インチ,3.5インチ)であるかどう か」だけを確認すれば必要にして充分である(それでもハズしたときは,運が 悪かったとあきらめよう)。 実は,この項では,過去発売されたすべての98シリーズのモデル名を並べた うえで「これが98シリーズが週刊98と呼ばれる所以である」とシメようと思っ たのだが,調べるうちにモデル名が百数十行になんなんとすることを知るにお よび,「ジョークにならない」とあきらめた。 ちなみに,私の知るある経理のお嬢さんは,(TOWNSを含む)あらゆる パソコンを指差して,「そこの一太郎」と呼ぶ。そうしたものだ。 (付記:その後,DOS/V機やMacintoshの蔓延,それにともなう廉価競争, MS-Windows,マルチメディアをめぐる騒動等を経て,上記の認識はすでに ずいぶん古いものになりはててしまった。現在の主力商品である9821シリーズ については,いずれどこかでまとめたい。)